体の約60兆個の細胞に必要な栄養を、毎日充分摂っているでしょうか?
栄養というのは、単体では効果的に働かず、必ずチームで、絶妙なバランスで働きます。 ミネラルバランスを整えると、健康な体質作りにつながります。
・歯や骨格を形成する、人体の構造材料としての働き
・からだの発育、新陳代謝をつかさどるホルモンとしての働き
・人体のすべての代謝機能に関与する酵素を助ける働き
・内臓や筋肉などを動かす働き
私達の体の中にあるそれぞれのミネラル量はほんのわずかですが、 どれも生体内で非常に重要な役割を果たしています。 ミネラルは体内で合成することができないので、外から摂取しなくてはなりません。
この必須ミネラルが欠けるとミネラル欠乏症になり、さまざまな病気を誘発します。 また、最悪の場合は生命にかかわることもあります。
必須ミネラルのバランスを整えることは健康につながります。 遺伝と環境の相互の作用から生じる体の機能・性質は、ストレス、大気汚染 (排気ガス等)土壌劣化(農薬・酸性雨等)、薬、食品添加物などの環境等様々な要因がかかわっています。 特に先進国では、土壌劣化・農薬によりミネラル分が不足しているため、 人の体もミネラル不足になりがちです。そのため、先進国病(生活習慣病)・現代病が発生しています。 不足するミネラルを補ってやることは、健康維持に大変有効です。
健康な人が病気になるまでの過程は、まず細胞レベルでの生化学的な不均衡が生じ、 それが組織の変化、器官の変化、症状、徴候という順に進行し発病するという順序ですすみます。
この細胞レベルでの生化学反応には、微量元素であるミネラル類(無機質)が大きく関与しています。 このミネラル類は、身体の各組織とそれらの形成に関与するあらゆる酵素の構成要素として存在し、
欠くことのできないものなのです。わたしたちは、これらのミネラル類の恩恵を非常に受けています。 ミネラルバランスこそ、健康維持にきわめて重要なのものなのです。
細胞の変化→組織の変化→器官の変化→自覚症状→徴候・病気→医者へ
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(ミネラル) (人間ドックで始めてチェックされる)
ミネラルを補うにあたっては、いくつかの留意点があります。 それは、ミネラルだけでなく栄養は単体で補給しても正しい働きはしない、 相互作用が働いて初めて正しい機能を発揮するということ。 だから、理想的なミネラルバランスのもので補う必要があるということです。
1)まず自分の食生活を見直し、できるだけ野菜・穀物や海産物などを摂るように心掛ける。
2)有機農法や自然農法などで作られた、農作物を食材に選ぶ。
3)不足する分のミネラルは、健康補助食品、つまりビタミン・ミネラルのサプリメントなどを利用する。
現在、市販されいるミネラル補給食品には大きく分けて4種類があります。
1.金属性ミネラル
主にカキ殻・海水由来のものなどが多いです。植物はこのミネラルを吸収して成長することができますが、 動物はあまり有効に利用出来ません。粒子のサイズは1ミクロン程度で、体内吸収率は5〜12%程度。
2.キレート・ミネラル
金属性ミネラルをアミノ酸やタンパク質で包むことによって吸収率を40〜60%までに 上げることに成功したものです。しかし、中身自体は金属性ミネラルであることに変わりありません。
3.植物性ミネラル
植物によって土壌から吸い上げられたミネラルです。 植物は土壌から吸い上げたミネラルを組織内でイオン化するので、 非常に細かい粒子になります。サイズは0.001ミクロン。
体内で吸収されやすく吸収率がとても高い。漢方薬(朝鮮人参、アガリスク、メシマコブなど) にも含まれています。ミネラルが微量なのが難点です。
4.超ミネラル水(おきじん)
一般のミネラルウォーターと違い、天然鉱石から抽出した天然ミネラル水溶液です。 主要ミネラルをはじめ、イオン化された豊富な微量元素(微量ミネラル)をバランスよく含んでおり、
一般のミネラル含有食品などと比べると、非常に吸収し易い点が長所です。 そして植物性ミネラルと違い、ミネラルの量も豊富で、多量のミネラル補給が手軽に
出来る点でもとても優れています。
現時点でのミネラル補給食品では、超ミネラル水がもっとも理想に近いと言えます。
単体のミネラル摂取は逆効果である
摂取するミネラルはバランスがとれていないと拮抗作用を起こします。 カルシウム:マグネシウムの比が、2:1の割合というように、一つのミネラルだけをたくさん摂取すると、
他のミネラルとの間に拮抗作用が働き、他のミネラルの吸収を妨げたり、体外への排出を促したりしてしまいます。 例を言うと、カルシウムだけを摂取すると、マグネシウムの不足を招きます。
またジュースなどに多く含まれるリンは摂りすぎると、カルシウムをいっしょに排泄してしまいます。
骨を丈夫にするカルシウムや、貧血を改善する鉄分、性的能力を高める亜鉛など、よく知られたミネラルだけ、 意識して多く摂ろうとする結果、体内でミネラルの偏りを促し、拮抗作用を起こし易い傾向もあるようです。
ミネラルは単体で多量に摂取しないように、バランスに気をつけましょう。
ミネラル(無機質)は 私たちの体内に 構成する成分として 4%くらい存在します。体内では・・・
ナトリウム(Na)
体内に約100gくらい含まれます。 塩化ナトリウム・重炭酸ナトリウム・リン酸ナトリウムとして体液中に存在します。 細胞の外液の 浸透圧を一定に保つために調整する働きをします。
また 体液のアルカリ性に保ったり 筋肉・神経の興奮を弱める働きもします。
日本人は 食塩の摂取が多く 高血圧・動脈硬化の原因となることから ナトリウムはむしろ控えるようにしなければなりません。 カリウムを多く摂ると ナトリウムの排泄が増し 過剰による害を防ぐことができます。
カリウム(K)
体内に約200gくらい含まれます。 血球・細胞の内液に多く含まれます。 ナトリウムと共に 細胞内の浸透圧の保持 酸アルカリ平衡の保持に重要な働きをしています。
ナトリウムを排泄する働きがあり カリウムを摂ることで 高血圧などの予防に役立ちます。 水分の摂りすぎによって 排尿が増えたときなど カリウムも一緒に排泄されてしまうので
十分に摂ることが必要です。
カリウムは 生の野菜や果物・芋・豆類・海藻などに多く含まれますが 水に溶け出てしまうので 茹でる・煮るなどの調理によって かなり失われてしまいます。
マグネシウム(Mg)
体内に 約30gくらい存在し その70%はリン酸マグネシウムとしてカルシウムと共に 骨や歯に存在します。 それ以外は 筋肉・脳・神経に存在し 筋肉にはカルシウムの3〜5倍含まれています。
マグシウムは細胞内に存在し 不足すると骨組織から放出されます。 マグネシウムは骨から放出されるとき マグネシウムの5倍のカルシウムも一緒に放出されるため
余分なカルシウムが細胞内に進入して 筋肉を萎縮させます。 つまり 骨粗鬆症の予防には カルシウムと一緒にマグネシウムを十分に摂取することが 大切だということです。
また 慢性的な摂取不足は 虚血性心疾患を引きおこすことや マグネシウム投与によって 高血圧・動脈硬化・糖尿病などの症状が改善されることが解り このような病気の予防のためにも
必要なミネラルだとされるようになってきています。
最近は マグネシウムが含まれる”穀物や豆類・海藻”などの摂取量が減り 現代人には不足しがちなミネラルです。 マグネシウムの吸収率には個人差があり
ストレス・過食・リンの摂取不足などによって 尿中排泄量が増加します。 マグネシウムは過剰に摂っても腎臓から排泄されるミネラルです。
カルシウム(Ca)
カルシウムは 体内に成人で1kgくらい存在し 99%は リン酸カルシウム・炭酸カルシウムの形で 骨や歯の成分として存在します。残りは血液をはじめとする体液・筋肉・神経などの組織に存在しています。
カルシウムが不足すると 骨や歯がもろくなってしまうことはもちろん 血管を老化させ 動脈硬化や心臓病 脳卒中などの病気のひきがねにもなります。
血液中には一定のカルシウム量が必要で 心臓や脳の働き 筋肉の収縮 ホルモンの分泌 血液凝固など 生命維持にかかせない働きをしています。 血液中のカルシウムが減ると 骨からのカルシウムがそれを補うために溶けだし
骨内のカルシウム量が減少します。
カルシウムは リンの摂取量との関係が深く Ca:Pの比が1:2〜2:1の間で吸収が良く その範囲を超えてPの摂取が多いと吸収が悪くなります。
(加工品などからPを摂りすぎないように!) それ以外にも カルシウムは 腎臓で作られる活性型ビタミンDで吸収が促進されます (食品中からのビタミンD摂取や 紫外線に当たると作られる)
また 骨に体重がかかることで カルシウムの吸収は促進されるので 適度な運動はカルシウムの吸収に役立ちます。
女性ホルモンとも関係があり 閉経後は骨からカルシウムを溶けることを妨げていたホルモンが減少し 骨からの流出が進みます。 蛋白質の摂取量や(蛋白質が適度だと促進し
過剰すぎると排泄量が増える)食塩の摂りすぎ(低下)によることでも吸収率は変わってきます。 また夜間は 血液中のカルシウムレベルが低下することから カルシウムの吸収がよくなると言われています。
日本人のカルシウム摂取量は 増えてはきましたが 欧米諸国と比べると低く 必要量を満たすには努力が必要な状態です。 カルシウムは 毎日十分に摂ることを心掛けたい 大切なミネラルのひとつです。
塩素(Cl)
体内に約150mg含まれます。塩素は食塩の構成ミネラルで 体内では 酸塩基平衡や浸透圧の調節をする働きをします。 (血液など)胃液の中では塩酸として含まれ 消化酵素のペプシンを活性化し 食べ物の殺菌作用や消化促進に働きます。
また膵液の分泌促進にも役立ちます。 塩素は 食塩として摂取するので不足の心配はありません。 食塩には 高血圧などの予防のために摂りすぎの心配がありますが それはナトリウムのほうで
塩素は多く摂ると汗や尿に混じり体外に流れ出てしまうので過剰症の心配はありません。 また 塩素は水道水の殺菌消毒に使われていますが 塩素の入った水は腸内細菌の繁殖が悪くなると言われ
ビタミンB群の合成が障害されます。 所要量 2500mg(イギリス)
イオウ(S)
イオウはシスチンというアミノ酸に含まれ 体内でも蛋白質やアミノ酸と結合して存在します。 健康な毛髪や皮膚・爪を作るために重要な成分です。軟骨・骨・腱を作る成分にも含まれています。
また ビタミンB1やパントテン酸と結合して補酵素となり 糖質や脂質の代謝に働いています。 これ以外にも 有害なミネラルが体内に蓄積されるのを防いでくれたりもします(解毒)。
クロム(Cr)
体内では クロムの中でも3価クロムが重要な働きをしています。 3価クロムは 糖質や脂質の代謝を良くする働きがあり 糖尿病や動脈硬化との関わりで注目されています。
これは クロムが 腸内細菌からGFTというクロム化合物に合成され インスリンの作用をよくすることから 糖尿病を予防し 血中のコレステロールを正常範囲に保ち
動脈硬化や高血圧を予防すると考えられているためです。
モリブデン(Mo)
肝臓や腎臓の中の いくつかの酵素を助ける働きをしています。 また 糖質や脂質の代謝を助けたり 鉄の利用を高めて貧血の予防をします。 そのため 鉄欠乏貧血の人には必要といえるミネラルです。
また尿酸の代謝にもかかわっています。 非常に微量な存在ですが、アルデヒド類の解毒など大切な役割を持っています。
マンガン(Mn)
体内に約200mg含まれます。 骨にはたくさんのミネラルが含まれており カルシウム・リンはよく知られますがマンガンも骨の石灰化に必要なミネラルです。
また関節を丈夫にする結合組織の補酵素としての働きもあり成長期には発育を促進するために不可欠です。 糖質・脂質・蛋白質の代謝に働く酵素の成分でもあり エネルギー作りや蛋白質の体内合成に関係しています。
マンガンは全体として 細胞の活力を高める働きをしており 不足すると骨などの発育不全・傷の治りが遅い ・インスリンや甲状腺ホルモンの合成不良・エネルギー不足による不活発などがおこります。
鉄(Fe)
鉄は 血液との関係が深く 鉄不足による貧血はよく知られています。 成人体内に約3〜4g含まれ 赤血球のヘモグロビンや筋肉のミオグロビン 肝臓のフィリチンに含まれます。
細胞内で 酸化に働くチトロームなどの酵素の成分にもなっています。 食品から摂取された鉄は 小腸から2価の鉄イオンとして吸収され 血液中に送り出され利用されます。
一日に必要な12gを摂るためには 日頃からの努力が必要で 鉄を含む食品を心掛けて摂るようにしたいものです。 レバーやカキなどの動物性食品に含まれる鉄は 摂取量の15〜20%が体内に吸収されますが
海藻や野菜などの植物性食品に含まれる鉄は2〜3%しか吸収されません。 鉄は ビタミンCと一緒に摂ると 吸収がよくなりますので 植物性食品は鉄の吸収をよくするためには
ビタミンCや蛋白質と一緒に摂ることが吸収率アップに繋がります。
銅(Cu)
体内に約75〜150mg含まれています。 体内に広く各種の臓器に分布して存在し 酵素の成分にもなっています。 銅は 腸管からの鉄の吸収を助け 骨髄でのヘモグロビン生成のとき鉄の利用をよくする働きをしています。
貧血の予防や治療に 鉄とともに必要です。
亜鉛(Zn)
体内に約2g含まれます。亜鉛は広く細胞全体に存在し 働きは DNAや蛋白質の合成に関与しています。 血漿中の亜鉛は ほとんどアルブミンなどの蛋白質と結合していて 免疫機能に関係します。
また 糖代謝にも必要で インシュリンの合成や作用発現に必須のミネラルです。 亜鉛の所要量は 鉄と同じくらいとされていますが 尿や汗の中に排泄される量は
鉄の十倍も多く ダイエットや運動によって不足しがちになります。また加齢によっても 尿中の排泄量が増えます。 亜鉛は DNAや蛋白質合成に関係している細胞分裂に必要なため
不足すると免疫機能が低下します。 亜鉛は植物性蛋白質と一緒に摂ると 吸収が促進されます。
リン(P)
成人の体内に約0.5〜0.8kg含まれます。 90%は リン酸カルシウム・リン酸マグネシウムの形で 骨や歯の主成分となります。 また それ以外に 血液中ではリン酸塩として 血液の酸やアルカリを中和する働きをします。
リンはリン酸・核酸の成分でもあります。 ビタミンB1・B2と結合して補酵素となる働きもあります。 また 糖質代謝を円滑にします。 ATPなどの高エネルギーリン酸化合物を作り エネルギーを貯えます。
ビタミンDが不足すると利用率が低下します。 また リンの摂取量が多すぎると カルシウムの吸収が悪くなるので インスタント食品や加工食品の摂りすぎには注意が必要です。
セレン(Se)
セレンは抗酸化作用がありビタミンEと一緒に働くとこの作用がより効果を発揮します。 また 癌の抑制作用効果を持ちます。 体の細胞の膜などには不飽和脂肪酸がふくまれますが
不飽和脂肪酸は酸化されやすいため 酸化によって体に有害な過酸化脂質を作ってしまいます。 この過酸化脂質は老化を早めたり 癌や動脈硬化の原因となるのですが
このときセレンとビタミンEがあれば これを抑制してくれます。 また 体内では 水銀・カドミウムなどの公害物質と結びつき働きを軽減するなど 体に有害な物質から体を守ります。
ビタミンQの生成にも関与します。
リチウム(Li)
マグネシウム、カリウムやナトリウムの代謝に関与しています。 自律神経や不随意神経の機能に関与しうつ病に効果があります。
バナジウム(V)
コレステロールとリン脂質の合成を抑えアミノ酸の有害代謝物質ホモシスチン抑制する作用がある。
コバルト(Co)
体内に 約1.5mg含まれます。 コバルトは ビタミンB12を作る材料としての働きが中心となっています。 体内に存在するコバルトの15%は ビタミンB12を構成する成分として存在し 悪性貧血の予防
神経の働きの正常化 バイオリズムのの正常化などに働いています。
ニッケル(Ni)
核酸を安定化しその活性を維持します。ビタミンB6と共同して代謝に関与し 酵素活性を維持させる役割をしています。
ホウ素(B)
骨の形成に必要なミネラル。カルシウムやマグネシウムのように骨そのものの構成要素ではありませんが、 骨成長に関係する酵素を助けるために必要な微量ミネラルです。
ゲルマニウム(Ge)
ゲルマニウムには抗ガン作用が報告されており、インターフェロンの誘発や 免疫力増強の役割があると考えられています。
臭素(Br)
臭素の薬理的作用として挙げられるのは、反射機能を抑制し、麻酔作用も有し、 抗てんかん薬として用いられている。
ヨウ素(I)
体内に約20〜30mgくらい存在します。 甲状腺ホルモンの成分としてや 発育を促進・エネルギー産生を高めるなどの働きをしています。 体内にある ヨウ素の約半分は 甲状腺に存在し
甲状腺ホルモンのチロキシンとトリヨードチロニンを作る材料になります。 これらのホルモンは 交感神経を刺激して 蛋白質や脂質・糖質の代謝を促進します。
不足すると 体がだるい・鈍いなどの症状が現れたり 子供では発育が遅くなったりします。